渋谷を歩いていると隣にタイムマシンが止まった。
窓が開き、中から美しい女性が顔を見せ、「はやく乗って」と僕を誘った。
彼女はタイムマシンを走らせると、世界の始まりと終わりを簡単に見せ、後はほんの少しだけの希望とたくさんの絶望をゆっくりと見せてくれた。
タイムマシンは渋谷に戻り、彼女はこう言った。
「どう思った? 分析はダメよ。何かロマンティックな言葉をひとことだけ言ってみて」
僕はちょっと考えて
「世界はとても悲しいですね」と言ってみた。
すると彼女は
「残念、不合格!」と言って消えた。
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