2012年3月19日月曜日

ミカとマナの夢

「私はミカ」

「私はマナ」

「私は4才と7ヶ月」

「私も4才と7ヶ月」

「私たちはすごく可愛い双子なの」

「近所の男の子たちはミンナ私たちに夢中なの」

「街を歩いていてもミンナが振り返るの」

「ね」

「ね」

「私は大きくなったら王様と結婚するの」

「私は大きくなったら大統領と結婚するの」

「そして近衛兵と禁断の恋をするの」

「私も青年将校と恋に落ちるの」

「私は近衛兵をたぶらかして王様を毒殺させるの」

「私だって青年将校を利用して大統領を撃ち殺させるの」

「ね」

「ね」

「私は近衛兵にクーデターを起こさせるの」

「私も青年将校にクーデターを起こさせるの」

「お互い軍事独裁政権になったら戦争しようね」

「戦争良いよね」

「私はあるだけ全部の原爆をマナの国に打ち込むの」

「私だってあるだけ全部の水爆をミカの国に打ち込むの」

「使わない兵器なんて不自然よね」

「使ってこその兵器だよね」

「ね」

「ね」

「世界がキノコ雲でいっぱいになってすごく綺麗なの」

「放射能が世界中に広がって、みんなが苦しんでいる間は地下のシェルターでずっと隠れているの」

「みんなが死んでしまってから地上に出てみるの」

「そして二人で深呼吸をして、ゆっくり死んでいくの」

「私たち双子は死に方も美しいの」

「ね」

「ね」

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