家に帰って靴をぬぐと何かヌルヌルしたものを踏みつけた。
急いで電気をつけると、足下にはべったりとした血がある。
血はキッチンの方から流れてきているらしい。
キッチンの方に急ぐと床はどす黒い血であふれている。
血はいったいどこから、と見回してみたら、冷蔵庫から流れ出している。
僕は恐る恐る冷蔵庫の扉を開けてみた。
すると冷蔵庫の中には知らない男の首があり、切り離された首のところから血がだらりと落ちている。
すると突然男が目を開き喋り始めた。
「ああ、良かった。さっきからずっと真っ暗で寒くてどうしようかと思ってたんだ。ねえ、僕の首から下、知らない?」
「えと、首から下の特徴とかは?」
「特徴は別にないんだけど、チェーンソーを持っているんだ。僕、首から下が今何をやっているかはわかってて、さっきから何人も切り殺しているみたい。あ、今はちょうど、どこかの家の扉を壊してるようだね」
背後でチェーンソーが扉を破る音が聞こえた。
0 件のコメント:
コメントを投稿