親戚のおじさんに頼まれて、画廊の店番をしていると、立派な身なりをした紳士が入ってきた。
そしてその紳士が僕に向かって「いらっしゃいませ」と言った。
僕は突然のことにちょっと面食らっていると、紳士が「あなたは太いですな」と言った。
僕が「そんなことないです。失礼な」と答えると、
紳士が「いえいえ、そんな体では日々、動き回るのも困っているはずです。どうでしょう。私に任せなさい」と言った。
すると僕は海の中に飛び込んだ。
僕は太ってたおかげで沈むことなくプカプカと太平洋に浮かび、潮に流されて沖に出た。
遠くの方で紳士が「いらっしゃいませ」とお客様に笑顔で接客しているのが見えてほっとした。
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