2014年2月11日火曜日

お花の国の女の子

大きな花束が部屋の中に入ってきた。

僕がびっくりしていると、花束の向こう側で「こんにちは」という可愛い声が聞こえた。

なんだ。小さな女の子が大きな花束を抱えて、僕の部屋に入ってきたんだ。

そういえば、花束の下の方に可愛い足が見える。

僕は、「どうしたの? 顔を見せてよ」とその女の子に言うと「恥ずかしい…」という声が聞こえた。

「そのお花どうしたの?」と僕が聞くと、「私、お花の国から来たの。花占いが出来るから、このお花の中からどれかを選んで」と言った。

僕は目についた白いお花を引き抜くと、その女の子が「きゃー!」と叫んだ。

「いったいどうしたの?」と僕が聞くと「私、これからあなたと大恋愛をすることになりそう」と言った。

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