2012年12月9日日曜日

世界を絵本に

この時代のこの世界を一冊の絵本にしてくれ、という依頼が世界時代協会からあった。
 
映画だったらカメラをひとつ持って世界中を旅しながらそこで出会った人に話を聞くというドキュメンタリー風のものなんかが良いだろう。
 
小説なら自分のことを私小説として書くのが一番誠実のように思う。
 
音楽ならどうだろう。かなり安直な発想ではあるが現在の世界中のトップアーティストを集め、いくつかのパートに分かれたオペラ風の作品を作るのが正攻法だろう。
 
しかし依頼は絵本だ。ディズニーランドのイッツ・ア・スモールワールドみたいに世界中の子供たちを描いて、みんなで手を繋ごうというのが良いんだろうか。
 
ダメだ。すごく馬鹿げている。
 
100年後の未来からタイムスリップしてきた男の子と100年前の過去からタイムスリップしてきた女の子が突然出会い恋と冒険をするお話なんてどうだろう。これはマンガの方がふさわしそうだ。
 
何かをずっと探している物語が良いなあ。

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