超短編小説とか
2012年8月27日月曜日
鈴をつける
ほんと、彼女には参ってしまう。
可愛くて、柔らかくて、繊細で、残酷で、移り気で、良い匂いがする。
そしていつまでたっても全く彼女のことがわからない。
だから僕は彼女に鈴をつけることにした。
鈴をつけるとたぶんもう少しわかるようになると思うんだ。
鈴をつけた彼女が「りんりん」と音を鳴らしながら僕の目の前を歩いていく。
そしてあの可愛い瞳で僕を見つめこう言った。
「ねえ。こんな鈴で私のことほんとにわかるかしら?」
0 件のコメント:
コメントを投稿
次の投稿
前の投稿
ホーム
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿